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はじめまして、八荒堂の西村至です。
八荒堂は「米作りから、あられ造りまで」が基本です。
私もかきもちを焼き始めて早13年、まだ13年。
何を作るにしても、自分で納得行くというか「良いもんができたあ!」といえるできばえにたどり着くのは本当にむつかしい。
本当にただ素朴な素材に素朴な味付けをしただけのかきもちではあるが、その素朴な美味しさを十分に味わってもらえる商品にするのは、毎日焼いていても本当にむつかしいと心から思う。
自分がどんなに思いを込めて造っても、お客様に語りかけるのは商品の味そのものだから、お客様の手に渡る前までが勝負。
以前、テレビで竹細工職人の老人が見習いに仕事を教えていたのを何気なく観ていたが、老人曰「そんな一生懸命したらあかん、力を抜くところは抜かな。」、でも、見習いはまだまだ力の抜き加減、抜き所を知らない。
きっと、自分もその見習いとまだまだ同じ域なのだろう。
かきもちも毎日同じ焼き上がりにはできない、あの老人のように、一生懸命焼かなくても、力を抜いても毎日同じ納得いくかきもちが焼けたらいいが、今はできないから、毎日ただただ一生懸命に力を抜くことができないのだろう。
でも、老人と同じ歳に並ぶくらいには、力を少し抜いておいしいかきもちが、毎日焼けるようになっていたいな、と思う。
それには、まだまだ13年は短すぎるかも。

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